最近のセカオワライブでは「Error」が定番になりつつある。
「Error」のメロディはポップな感じとなっているが、歌詞はロボットと人間の切ないラブソングで、エンディングの解釈がとても難しい。
ここでは「Error」についてみていきたいと思う。
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目次
セカオワ「Error」、「Hey Ho」に収録された曲。ライブの定番ソングへ。
「Error」は2016年10月5日に発売されたセカオワのメジャー10枚目のシングル「Hey Ho」に収録された曲。
作詞は深瀬、作曲は深瀬・Nakajin・Saoriの3人。歌詞はロボットと人間の恋というファンタジーの設定で、深瀬らしさがでている内容。
「Error」はじめてライブで披露されたのは2017年のドーム・スタジアムツアー「Tarkus」であると思う。
その後は2018年の野外ライブツアー「INSOMNIA TRAIN」、「club EARTH 12th Anniversary」、「韓国Sound City」と多くのセカオワライブで披露されている。
それでは「Error」の歌詞をみていこうと思う。
「Error」1番Aメロ
僕は戦うために作られた軍事用ロボットとして生まれた
たくさんの人を傷つけて、勝つたびに褒められた歌:SEKAI NO OWARI 作詞:Fukase 作曲:Nakajin/Saori/Fukase
主人公である「ロボット」は戦争用の人殺し用ロボットとして作られた兵器である。
人を傷つけ、殺すために日々、人間との戦闘をさせられているのだろう。
「Error」1番Bメロ
だけど、1人で戦う美しい君の横顔を見た時、僕の中でエラーが生まれたんだ
上官はいつも僕に言った
「誰かを愛しちゃいけないぞ。守るものがあると自分が弱くなるからな、強い男になるんだぞ。」歌:SEKAI NO OWARI 作詞:Fukase 作曲:Nakajin/Saori/Fukase
この「ロボット」は普通のロボットと違って感情を持つことができるのだろうか。
上官は人間なのかロボットなのかは定かではないが、人を愛する感情を持つ弱くなる、最終的には自分に死につながるということを教え込まれます。
しかしながら、1人で戦っている「女性」に出会ったとき、「ロボット」にエラーが発生する。
この「女性」は本来「ロボット」が殺すべき対象なのだろう。そのエラーの原因とは?
「Error」1番サビ
エラー音がうるさいから
君を殺しちゃおうと思って銃を向けた
でも僕にはそれができなかった
僕は君に恋をしてしまったのかな歌:SEKAI NO OWARI 作詞:Fukase 作曲:Nakajin/Saori/Fukase
おそらくエラーが発生したときに「ロボット」にはその原因がわかっていたのだろう。
ただ上官の教えもあって認めたくない気持ちもありながら、エラー音を消すために「女性」を殺そうとする。
しかしながら、「ロボット」は「女性」を殺すことができず、エラーの原因は恋であることを認識する。
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「Error」2番Aメロ・Bメロ
喜ばせようと思ったのにそんなに花はいらないと言われた日もあった
寝顔が怖いと笑われた日もあった
貴方の作る料理は錆みたいな味がして最高ねと、褒められた日もあった
なんで君が泣いてるかわからない日もあったでもそうやって僕はちょっとずつ弱くなっていったんだ
歌:SEKAI NO OWARI 作詞:Fukase 作曲:Nakajin/Saori/Fukase
「ロボット」と人間というありえない恋。そしてその「ロボット」は人間を殺すために作られているため、禁断の恋。
ここから「ロボット」と「女性」の恋が展開されていく。
おそらく過去に恋をしたことがない「ロボット」。「女性」を喜ばすためにいろいろなことをするのだが、不器用であることからやりすぎてしまう。
ただそんな「ロボット」のまっすぐな思いを「女性」を愛おしく思っているように感じる。
「ロボット」が作る料理には錆が入っている。普通であればまずいと感じるはずであるが、「女性」にとってはその錆が「ロボット」と一緒にいるということを認識することができたのだろう。
「女性」の涙は、おそらく「ロボット」とはずっとは一緒にいられない、いられたとしても結婚したり、子供を作ったりすることはできないという想いからだろう。
お互い惹かれあいながら、「ロボット」は弱くなっていく。本来人を殺すために作られたのだが、その目的を達成することができなくなっている。
「Error」3番Bメロ
「そんなの本当の強さじゃないわ。
もちろん守る誰かがいるのは時に貴方を弱くするでしょう。
でも弱さを知るということは強いという事なの。」弱さを認識して苦悩する「ロボット」。そんな時に「女性」が言ったのがこれらの言葉であると思う。
上官の教えに反し、弱さを知ることでより強くなるという一見矛盾した事実を受け入れ、「ロボット」は「女性」を守っていくことを決意するのだろう。
歌:SEKAI NO OWARI 作詞:Fukase 作曲:Nakajin/Saori/Fukase
「Error」3番サビ
夜空に容赦なく降る銃弾
弾が当たった事なんかなかったのに
腕の中にいる君を見てわかったんだ
僕は君の家族になりたかったんだ歌:SEKAI NO OWARI 作詞:Fukase 作曲:Nakajin/Saori/Fukase
「ロボット」と「女性」がいるのは戦闘の世界。周りは常に銃弾戦が繰り広げられているのだろう。
今まではその弾は当たったことはなかったのだが、ついに当たってしまう。
ただ誰に当たったのかは定かではない。その次に続く「腕の中にいる君を見て」という歌詞から想像すると「女性」に弾が当たってしまったというイメージの方が強いだろう。
しかしながら上官の教え通り、守る人を作って弱くなり「ロボット」に弾が当たってしまったという風に解釈することもできる。
いずれにせよ「ロボット」の願いはかなわず、どちらかに弾が当たって死を迎えることになる。
そして「ロボット」は「女性」を本当に愛し、家族になりたかったという想いを再認識するという、切ないラブストーリー。
「Error」ラスト、冒頭の歌詞の繰り返し
僕は戦うために作られた軍事用ロボットとして生まれた
たくさんの人を傷つけて、勝つたびに褒められた歌:SEKAI NO OWARI 作詞:Fukase 作曲:Nakajin/Saori/Fukase
この最後の歌詞は冒頭の繰り返しであるが、弾がどちらにあたったのかで解釈が変わってくる。
「女性」に弾があったのであれば、「ロボット」は上官の教えや自分が生まれてきた意味を再認識し、戦い続けなければいけないことを決意する内容となる。
「ロボット」に弾が当たったのであれば、「ロボット」は上官の教えに反して愛する「女性」を作ってしまった、自分に責任があることを認識する内容となる。
ただ「ロボット」に後悔の気持ちはないだろう。
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「Error」弾が当たったのは「ロボット」「女性」のどっち?
どちらにも解釈することができるが、個人的には「ロボット」である気がする。
「弾が当たったことなんかなかったのに」という歌詞は「ロボット」に対してのものであると判断するのが適当だと思う。
「ロボット」は人を殺すために作られ、殺すたびに褒められているので、「女性」を含めた人間に対して「弾があったことなんかない」ということはあり得ないだろう。
「ロボット」は「女性」を愛していたので、弾をむけるということはあり得ない。本来殺すべき対象の「女性」を守る気持ちがあったから迷いが発生し、人間か他のロボットが放った弾が当たってしまったのだろう。
または「ロボット」「女性」両方に弾が当たってしまい、2人とも同時に死を迎えるという可能性もあるかもしれない。
「ロボット」が「女性」を愛してしまったことが、最大の「Error」だったのだろう。
「Error(エラー)」深瀬(Fukase)が歌詞に込めた想いまとめ
「Error」はロボットの機械音からはじまるというのも素敵である。
最後の解釈はわかれるところではあると思うが、いずれにせよ「ロボット」と「女性」の恋は続かず、切ないラブストーリーとなっている。
セカオワのファンがどのように解釈をするのか聞いてみたいし、作詞した本人の深瀬にも聞いてみたい。
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